赤毛の神子とメロンの謎

「ゼロス……、またメロン買ってきたの?」
「何だよ、がきんちょ。文句あんのか〜?」

 もう、がきんちょって呼ぶなよ。アホ神子のくせに。
 ――じゃなくて!

「メロンは高いんだよ!」
 しかもわざわざ網目のついた方買ってきてるし!

「おいおい、目くじらたてるほどじゃねぇだろ。どうせ金は余ってるし」
「……ルインの復興資金で飛んでった後だよ」

 だからしばらくボクらは倹約生活、なのにさ。

「つってもだな、ワンダーシェフ直伝の
 ゼロスさまスペシャルフルーツポンチにはコレが欠かせないのだよ」
「はいはい」
「……ひとの話を聞けよ、お前」

 まあこんな会話が、かつてのボクらの日常茶飯事。



 今は、というと――。

「買出し、行ってきたぞ〜」
「ご苦労様」

 袋の中身はタマネギにニンジン、……やっぱり網目のメロンもあって。

「そーいやさ、最近お前言わねえよな?」
「何?」
「ほら、メロンは高いんだよ!っつーアレ」

「……セレスが好きなんでしょ?」
「へ?」

「メロンの入った、フルーツポンチ」

 だったらしょうがないよね〜って言ったら、言葉に詰まってた。
「べ、別に俺はだなあ」
「顔赤いよ〜」
「だー、もう!からかうな!」



 ……こんな日常も、ボクはちょっと気に入ってる。

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実は二人揃って「メロンが出た日はセレス(お兄さま)が嬉しそう」
なので自分も好きになった、てな展開を希望します。どこのばかっぷるですか君たち。
ここの兄妹は大好きなのですー。